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穴山梅雪、死の真実 梅雪塚 『塩尻』
穴山梅雪、死の真実 梅雪塚 『塩尻』天正十年(1582)六月、信長御事有し(本能寺の変)、穴山梅雪泉州境に在しか、驚き東園へ帰らんとする折から枚方より河内路を経て山城国普賢寺谷といふ所を通りける、其従者等導者を斬殺し、彼か帯せし刀の銀鐔を奪い取りける。然るに土民等蜂起し梅雪を草内村の西にて殺しけり、今木津川の西南飯岡にある梅雪か塚これなり。
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飫富と教来石の読み方 飫富兵部 けやうらいし民部『武将感状記』熊沢正興氏著 一部加筆 飫富兵部、おぶと読むべし。おとふと分かるるやうに唱ふべからず。おぶと字の音に聞かるるやうに唱ふべし。甲陽軍鑑に、飯富と書きたるを以て、いひとみと読みて文字、和訓共に誤れり。日向国鉄肥と云ふ所の名、おびと唱ふるなり。是も飯肥と書くは誤れり。...
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○老人六歌仙 しはがよる、ほくろはできる、背はちゞむ、あたまは禿る、毛は白くなる。 身にあふは、頭巾襟まき、杖目がね、たんぽ、おんじやく、しびん、まごの手。 手は振え、足はよろつく、歯はぬける、耳はきこへす、目はうとくなる。 心とふなる、気みじかになる、愚痴になる、こ1ろは辟む、身はふるふなる。 聞たがる、死佗とむながる、淋しがる、出しやばりたがる、世話やきたがる。...
View Article品第十一 鈍過ぎる大将 駿河での山本勘助
品第十一 鈍過ぎる大将附、駿州今川家ならびに山本勘介 駿河での山本勘介以前、駿河の今川義元公の時代に、山本勘介が三河の国、牛窪より今川殿へ奉公を望んで参上したが、この山本勘介はひどい醜男で、目も一眼、指も足も不自由であった。けれど大剛の者だったから、...
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