山梨県歴史誤伝●素堂と濁川改浚工事 県内参考資料
● 素堂と濁川改浚工事 素堂像を大きく歪めたのは元禄九年の濁川改浚工事への素堂の関与が、『国志』に劇的に記載されたことが起因である。 この項はよく読んで見ると、時の代官触頭桜井孫兵衛政能の事蹟顕彰を「素道」の項を借りて記述している。こうした記述方法は他の人物の項などにはなく独特のものであり、講談調の語りを入れるなど「お涙頂戴」の構成になっている。...
View Article素堂が指揮したという●山梨県濁川改浚工事の概要 諸資料
●●濁川工事の概要 さてここで、濁川改浚工事の概要が詳しく著されている資料があるのでここに提出する。 ●『山梨県水害史』 古老手記(未見、不詳)元禄九年の条に三月二十八日、蓬澤村の水貫被仰付(中略)五月十六日八つ時分に掘落申候へば、川瀬早河杯の様に水足早く落申候。(中略)...
View Article●素堂の家と家系 素堂は白州町山口の生まれではない
●素堂の家 《参考資料》「竹洞日記」幕府儒官人見竹洞著《元禄六年夏》 癸酉季夏初十日与二三君乗舟泛浅草川入 川東之小港訪素堂之隠窟竹径門深荷花池涼 松風繞圃瓜茄満畦最長広外之趣也元禄九年九月 江戸町奉行 地子屋敷帳 ●素堂の抱え屋敷《参考資料》元禄九年本所深川屋敷帳 深川の条 素堂抱え屋敷 四百三拾三坪後、元禄十五年 四百二十九坪...
View Article『連俳睦百韻』 これが正しい素堂の系譜 全文掲載
甲斐国志以前に書かれた『連俳睦百韻』全文掲載 和歌に再貫之なし、連歌に宗祇なし、然るに近来たはれうたに古人の芳名を着ることあり。徳を慕ひ侍る故へ願ふ。其の始めは無関門と云ふ。芭蕉柱杖 芭蕉和尚示レ衆ニ云ク 汝有二ラハ柱杖子一 我与二你柱杖子一ヲ 汝ニ無クバ二柱杖子一 我汝ノ奪ハン二柱杖子一...
View Article素堂 山田宗偏『利休茶道具』 の序文を草す
素堂二件 朝倉治彦氏著 一部加筆素堂二件 - J-Stage www.jstage.jst.go.jp/article/haibun1951/1959/.../ja/朝倉治彦. 公開日 2010/08 /10. 本文PDFプレビュー. 本文PDF [282K]. 抄録. 本文PDF [282K]. Copyright © 俳文学会.による。 一...
View Article貞享期の素堂と芭蕉
貞享期の素堂と芭蕉 「素堂との交友」 蓑虫の音を聞きに来よ草の庵 (『芭蕉翁の肖像百影』乾憲雄氏著)★二人の隠者(一部加筆) 貞享の素堂の発句が、その気品の高遇さにおいて、当時の芭蕉をしのいでいるという評価は、次の諸句に照らして、決して過褒ではない。 市に入りてしばし心の師走かな 雨の蛙声高になるも哀れなり 春もはや山吹白し苣苦し...
View Article「不易流行」論は、芭蕉に先がけ素堂が唱えた。
「不易流行」論は、芭蕉に先がけ素堂が唱えた。 素堂の俳諧感が遺憾なく現れているのが貞享四年(1687)其角の編んだ『続虚栗』の序文である。これは一部の識者も認めている「不易流行」論は、芭蕉に先がけ素堂が唱えたことである。芭蕉没後の門弟たちの「芭蕉俳論」の根底をなす俳論の裏側には素堂の考えが横たわっていたのである。...
View Article芭蕉の生涯 芭蕉の生い立ち
芭蕉の生涯参考資料 芭蕉の生涯展(芭蕉の忌二百七十年記念冊子記事) 「松尾芭蕉」(芭蕉翁記念会編) 自著「誤伝 山口素堂の全貌」。「芭蕉と素堂」 芭蕉の生い立ち...
View Article山梨文学講座 山口素堂の俳諧 清水茂夫氏著(故人)
山梨文学講座 山口素堂の俳諧 蕉風俳諧の先駆者 山口素堂 信章(素堂)と桃青(芭蕉)時代の幕開け 濁川工事 素堂の芭蕉俳諧に与えた影響 不易流行など 素堂と芭蕉の交友 山梨大学教授清水茂夫氏著(故人)『微典会』 会報第6号 1966 はじめに...
View Article** 素堂俳諧事蹟年譜 **
** 素堂俳諧事蹟年譜 ** ここで素堂の俳諧に於ける年譜を作成した。句集など多少の年移動があり、また未見資料もある。 ▽寛永十九年 1642 誕生、一月四日(『連俳睦百韻』)▽寛文 五年 1665 23 三輪神社参詣 荻野清氏の説、「山口素堂の研究」▽寛文 七年 1668 26 伊勢踊 伊勢、加友編。信章、発句五。▽寛文 九年 1670 28 一本草 未琢編。発句一。▽寛文十一年 1672...
View Article** 素堂俳諧事蹟年譜 **2 元禄5年~元禄15
** 素堂俳諧事蹟年譜 ** ▽元禄 五年 1692 51母喜寿の賀 ☆連衆、芭蕉・嵐蘭・沾徳・曾良・杉風・其角。発句一。和漢連句 芭蕉・素堂両吟の和漢連句(別項参照) 序文。俳諧深川集 芭蕉・嵐蘭・曾良・洒堂等を招き、年忘れの会。発句一。付句一。俳林一字幽蘭集 沾徳編。序文。発句四。己が光 之道編。発句一。旅館日記 許六編。発句三。▽元禄 六年 1693 52 杉風書簡...
View Article** 素堂俳諧事蹟年譜 **3 宝永元年~享保元年
▽宝永 元年 1704 63 山中集 涼菟編。素堂、木因併せて芭蕉の二友と称せられる。☆四月江戸出立、七日から十二日まで逗留。発句、連句あり。千句塚 除風編。文章一篇、発句一。渡鳥集 卯七・去来編。発句二。誹諧番橙集 除風編。発句一。五十四郡 沾竹・沾荷編。発句一。濱萩 柳舟編。発句一。たみの草 湖白編。発句一。文章一、発句二。▽宝永 二年 1705 64 歳旦漢詩...
View Article▼〔素堂余話〕青海や太鼓ゆるまる春の聲について
▼〔素堂余話〕青海や太鼓ゆるまる春の聲について 散る花や鳥も驚く琴の塵 芭蕉何れの年の吟にや未知 ○泊船集に此句琴と太鼓と簫の畫の讃也と有り。「うら若葉」に、此句の詞書曰、南山子の求め、畫は探雪也、琴と笙と太鼓との賛望まれしに、散る花や鳥も驚く琴の塵...
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