** 素堂俳諧事蹟年譜 **
▽元禄 五年 1692 51
母喜寿の賀 ☆連衆、芭蕉・嵐蘭・沾徳・曾良・杉風・其角。
発句一。
和漢連句 芭蕉・素堂両吟の和漢連句(別項参照) 序文。
俳諧深川集 芭蕉・嵐蘭・曾良・洒堂等を招き、年忘れの会。
発句一。付句一。
俳林一字幽蘭集 沾徳編。序文。発句四。
己が光 之道編。発句一。
旅館日記 許六編。発句三。
▽元禄 六年 1693 52
杉風書簡 宗匠にて無レ之者のも名高きは素堂と申者にて御座候。
残菊の宴 芭蕉・其角・桃隣・沾圃・曾良・馬等出座。
☆幕府儒官、人見竹洞、素堂に素琴を贈る。
☆竹洞、素堂宅を二三人で訪れる。
☆本所深川に四百二十九坪の土地を買い求める。
流川集 露川編。発句一。
桃の實 兀峰編。発句一。
▽元禄 七年 1694 53
蘆分船 不角編。序文。発句一。
隠家百首 戸田茂水編。和歌一首入集。号・信章素堂。
《芭蕉没》
枯尾花 芭蕉追善歌仙に参加。
妻の死 ◆十二月素堂は曾良宛書簡で「妻の死」を伝える。
炭俵 野は唐変。発句二。
句兄弟 其角編。発句一。
名月集 心桂編。発句一。
芳里袋 友鴎編。発句二。
☆芭蕉没に際して竹洞から贈られた素琴の弦を切る。
▽元禄 八年 1695 54
歳旦詩 乙亥歳旦詩一篇。
甲山記行 夏、母が急逝する。母の生前の願い「身延詣」の旅に出る。宿を外舅野田
氏宅。
花かつみ 文車編。発句一。
住吉物語 青流編。発句一。
笈日記 支考編。発句四。
▽元禄 九年 1696 55
裸麥 芭蕉三回忌追善の句。
翁艸 里圃編。発句十二。一座の歌仙二巻及び文章一篇。
▽元禄 十年 1697 56
陸奥鵆 桃隣編。跋文。発句五。付句一。
俳諧錦繍緞 其角編。発句四。
署名、江上隠士山松子(山口松兵衛か)、序文。
韻塞 許六編。序文・跋文。発句一。
真木柱 擧堂編。発句十二。
末若葉 其角編。発句一。
柱暦 鶴声編。発句一。
▽元禄十一年 1698 57
歳旦詩 歳旦、六言六句の詩一篇。(『素堂家集』)
★夏から秋にかけて京都に留まる。芭蕉の塚に詣でる。
鳴滝で茸狩り、多くの詩歌発句あり。
続有磯海 浪化編。発句二。
続猿簔 芭蕉遺編。発句一。
泊船集 風国編。発句一。
寄生 桂聚亭編。発句二。
去来抄 ☆素堂、去来に新風興行を持ちかける。
▽元禄十二年 1699 58
海道東行 良因編。序文。
俳諧伊達衣 等窮編。発句一。
皮籠摺 涼菟編。発句一。
簔笠 舎羅編。発句一。
▽元禄十三年 1700 59
冬かつら 芭蕉七回忌追善吟七。
六玉川 百丸編。跋文。
暁山集 方山編。発句一。
続古今誹諧手鑑 笑種編。発句一。
▽元禄十四年 1701 60
宗長庵記 素堂、春上洛。島田宿で『宗長庵記』を草す。
秋にも上洛し、『長休庵記』と改作する。発句二。
そこの花 支考編。発句一。
きれぎれ 白雪編。発句三、一座の表六句一連入集。
追鳥狩 露堂編。発句一。
杜撰集 嵐雪編。発句一。
続別座敷 杉風編。発句一。
荒小田 舎羅編。発句一。
裸麥 曾米編。発句一。
▽元禄十五年 1702 61
知足亭逗留 京都より下る途中、鳴海知足亭に逗留。
花見車 素堂評あり。
三河小町 白雪編。発句一。
利休茶道具図 茶人、山田宗偏の『利休茶道具図』に序文。
▽元禄十六年 1703 62
歌林尾花末 梅柳軒水編。和歌一首入集。
行脚戻 五桐編。発句一。
分外 艶士編。発句一。