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甲斐駒ヶ岳資料 富士山の駒ケ岳と八葉
富士山の駒ケ岳と八葉富士山頂には最高峰の剣ヶ峰・白山岳(釈迦ヶ岳)・久須志岳(薬師ヶ岳)・朝日岳(大日岳)・伊豆ヶ岳(観音ヶ岳)・成就ヶ岳(勢至ヶ岳)・浅間ヶ岳(駒ヶ岳)・三島岳(文殊ヶ岳)があり、廃仏毀釈以前は括弧の呼び名通り如来菩薩が祀られていて(駒ヶ岳は宝生如来)、これらの山頂廻りをお鉢廻りと呼ぶ。とあるが『地歴の甲斐』(昭和11年発行)には次のように記してある。富士八葉(はちよう)後に八峯と...
View Article甲斐駒ヶ岳開山 資料『甲斐の修験』
修験修験は、我が国古来の原始的山岳信仰と仏教の密教的信仰とが習合された宗教であって、山岳に登り修行をつみ呪力を体得すること、また体得した山伏に対して帰依することである。奈良時代の役の小角を開祖とし、平安時代の聖宝を中興とした。紀伊半島の熊野大蜂、金峰山、出羽三山、四国の石槌山、九州の彦山が山伏の中心道場であった。室町時代に天台宗城寺聖護院系を本山派といい、真言宗醍醐寺三宝院系を当山派と呼んで組織され...
View Article甲斐駒ヶ岳開山 資料『甲斐の修験』その2
三宝院末流84四院で、その触頭であるとともに武田信虎以降の中心勢力であつた祇園寺は府中元紺屋町にあつた。この祇園寺は祭場を飾る竹木等は公儀より賜わり、神符献上並に御郭内外町家に軒別に配札し、御都内西御門通より東北の納戸小路・愛宕町・新紺屋町・元紺屋町・大泉寺小路・岩窪等はこの祇園寺の産子場であつた。『甲斐国志』に県内の祇園寺触下が70箇院としているが、『社記・寺記』によると配下末寺之分56カ院である...
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