Quantcast
Channel: 北杜市ふるさと歴史文学資料館 山口素堂資料室
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3088

文政十三年(一八三〇)真夏の京都大地震

$
0
0

文政十三年(一八三〇)真夏の京都大地震

大地震で壊滅′
 文政十三年七月二日、朝から猛烈な暑さに市民は音をあげていたが、午後四時ごろ雲もないのにとつぜん天空に雷のような音がした。と同時に大地が大揺れにゆれ、町家や土蔵がばたばたと倒れて死傷者が続出した。
公家も町人もみな飛び出し、その夜は屋外にて野宿した。翌三日の朝までに余震およそ百二十四回、その後も一時間に七~十回の地震がつづいた。このため二条城の石垣はくずれ、地面に七、八寸の裂け目が生じ、北野天満宮では七十八本の石灯籠がすべて傾いたという。
死者二百八十人、禁裏をはじめ有名寺社がそうとうの被害をうけた。

京都大地震(瓦版 読みくだし)

当月二日七ッ前の事なるが京都ハ大仏の後ろ滑り石の山つゞきより「大風吹出し竹ぼくの枝をれ人家の家瓦を吹ぁとすとおもひしに、大風吹き出し、竹木の枝折れ、人家の瓦を吹き落とすとおもひし、清水の方大いに地なり出し、洛中洛外いつとふ二大地震となり、二日のひる下りより揺り出し、一夜の間揺り静まらず、大仏門前大石駆け出し、二三ケ所も吹出し、五条坂ヤキ物店ハまことに木の葉の散る如く、端々の人家ハことごとく揺り据え、宮寺鳥居堂塔□上ゲて数え難し、別にて江州湖水(中略)とかく世の中に恐いものハ「地震雷火事と親父」と申事御忘れなく、御用心第一火の元に気をつけ川原か広き野二畳を敷ならへ、家内召連早々御立のき被成候て、神仏を御信心に被成候が第一なりとむかしの伏見の大地震をふるい人の御□□なり候々。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3088

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>