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Channel: 北杜市ふるさと歴史文学資料館 山口素堂資料室
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ほうとう

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ほうとう
郷土の料理に関しての資料紹介
(「ひじろ端から」長野県富士見町商工会婦人部編集 著者名省略)

 山梨県と境を接して居る富士見は、古くから、醤油味のうどんより、味噌味のほうとうをよく食べていた。
 家庭で、すぐ食べる為に作るほうとうは、塩は入れず小麦粉に、水を少しずつ入れて、耳たぶぐらいのかたさにし、よくこね、のしん棒で薄くのします。こねがよくできると、頗のある美味しいうどんになります。
 小学校の五・六年になると、子供も作り方を習わせられる。「粉を撞きまぜるのには水が多めの万がまとめ易いが、のす時には柔かすぎるとくっついてよく広がらない、粉を足したり水を入れたりして、仕舞にははじめの二倍にも増えてしまう事になったりしながら頓に上手になって行くが」蕎麦打ち程難しくなく、水をたしながらこねて、太めに切ればいいから誰にでも作れる。
一緒に入れる具は、時期の野菜を何でも入るけれど、特に「うまいもんだよ南瓜のほうとう」と言われて「南瓜ぼうとう」は、喜ばれました。
 煮えにくい野菜を先に入れて、たっぷりの湯を沸し、ぐらぐら煮立った所へ、うどんをバラバラと広げて、三回くらいに分けて入れる。全部鍋に入ったら、ピックリ水を差しながら火を弱めて、うどんがフックリしたら味噌で味をつける。

油揚げ巻き
郷土の料理に関しての資料紹介
(「ひじろ端から」長野県富士見町商工会婦人部編集 著者名省略)

 この地方に伝わる味は数多く、諏訪の食い道楽と言われるほど、家庭の味がたくさんあります。のた和え(枝豆をすりつぶす)、山ぐるみやあぶらえを使った香ばしい料理があります。特に油揚げ巻きは冠婚葬祭等、必ず作られます。昔の人々の知恵でしょぅか、当時の保存食とも言われていたようです。「四日くらい味は変わらない」
作り方
1、油揚げは熱湯をかけ、油ぬきして開いておきます。
2、にんじん、甘薯はみじん切りにします。
3、小麦粉を水で練り、甘薯、にんじんを混ぜる。
4、油揚げに何の材料を伸ばし、すしのように巻き、水でもどしたかんぴょうで三ケ所ぐらい結んでおきます。「ミゴ」でもよい。
5、調味液の中に入れて甘辛く煮つけ、一センチぐらいの輪切りにします。
  小麦粉を少なくして豆腐、卵を加えると柔らかにでき上ります。
材料
 油揚げ 一枚
かんぴょう 五十センチ
 小麦粉 二分の一カップ
 しょうゆ 大サジ 二杯
 人参 五十グラム
 砂糖 大サジ 二杯
 甘薯 五十グラム
 みりん 大サジ一杯

つと豆腐
郷土の料理に関しての資料紹介
(「ひじろ端から」長野県富士見町商工会婦人部編集 著者名省略)

 葬式の衡馳走-藁(わら)をきれいにして、その中に豆腐を半丁入れ、上と下をくくって、中間も縛る。そのまま茹で、冷やして切って出す。豆腐に藁の跡がつき見た目も重大しく日もちが良い。

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