$ 0 0 武田 小荒間の合戦 天文九年(1540)信玄、二十歳 山梨県北杜市長坂町小荒間 対戦武将 村上義清 二月十八日、北信・篇尾城主村上義清の属将清野、高梨、隅田の侍大将が率いる三千五百余の信州勢は甲州に越境、八ヶ岳山麓の小荒問の番所を攻めた。武田軍の足軽大将多田三八(のちの多田淡路守満頼)の手勢は夜更けを待って残雪の原野を徒歩で敵陣に忍び込み、晴信ら武田方の本隊が駆けつける前に百七十二の首級をあげて信州勢を敗走させた。〔注〕『甲陽軍鑑』のみ記載。