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Channel: 北杜市ふるさと歴史文学資料館 山口素堂資料室
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【新井 白石】あらい はくせき

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【新井 白石】あらい はくせき

『別冊歴史読本』江戸人物ものしり事典<その5>学問・思想の指導者30
中野三敏氏著(昭和54年当時、九州大学助教授)
 
⑳明暦三年(一六五七)、江戸で久留里藩士新井正済の家に生まれる。通称勘解由。名は君美。白石はその号。別号に紫
陽等。幼少から神童の名をとる。十九歳で父と共に主家を辞し浪居。二十六歳の時大老堀田正俊に仕えて九年。その間朱子学老木下順庵に入門、順庵の推挙により徳川綱豊の儒員となる。綱豊が将軍家宣となるに及んで幕政に直接参与、従五位下、筑後守となる等、近世の儒学者としては最高の栄達を見た。その学は博治、歴史・地理・言語の諸学において時代の水準を遥かに抜き、しかも詩文においても近世第一と称される。白石において朱子学の持つ経験合理主義は最大限に発揮されたといえよう。
主著に『藩翰譜』『古史通』『読史余論』『宋覧異言』等々あり、著書の数は近世儒者中の随一という。
将軍吉宗となるに及んで失脚、以後退隠して享保十年(一七二五)、六十九歳で没した。

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