甲斐国 神馬を奉納 天平三年 731 十二月 『続日本記』
○甲斐國守外従五位下田邊史廣足等所進神馬。黒身白髦尾。謹検符圖曰。神馬者河之精也。授神契曰。徳至山陵則澤出神馬。實合大瑞者。斯則宗廟所輸。社稷所賜。朕以不徳何堪獨受。天下共悦。理允恒典。宜大赦天下賑給孝子順孫。高年□寡。□獨不能自存。者其獲馬人進位三階。免二甲斐國今年庸及出馬郡調。其國司史生以上并獲瑞人。賜物有差。
甲斐國神馬を献る。黒身にして白き髦尾あり。(中略)甲斐國守従五位下田辺史広足等がたてまつる所の神馬は、黒身にして白き髦尾あり。(中略)神馬は河の精なり。(中略)甲斐國の今年の庸、及び馬を出せる郡の庸調を免ず。其の国司史生以上ならびに瑞を賜うことを差有り。
【注記】これから様々な地域の伝説等が生まれていく。