◇寛平6年2月(894)【『古今和歌集目録』】
◆甲斐少目…凡河内躬恆。甲斐権少目。(おおしこうちのみつね)
【『古今和歌集』】
…かひのくににまかりける時道にてよめる
……夜を寒みおくはつ霜をはらひつゝ草の枕にあまたたびねぬ
【『甲斐国志』】
…拾芥歌人三十六人を載す。云、躬恆古伝云、不見甲斐権少目、淡路守、或本云、大井川行幸和歌書に書する所、散位。
【『『甲斐国志』】
…壬生忠岑…古今集序右衛門府生とあり、本州の役に補せられ在国せし由諸書に見える。
【『夫木和歌集』】
…かひの国へくたりまかりけるに
……君かため命けひにそ我はゆく鶴のこほりに千世はうるなり……
【『古今和歌集』】
…甲斐の国にあひ知りて侍ける人とぶらはむとて、まかりける道なかにて、にはかに病ひして、いまいまとなりにければ、よみて京にもてまかりて母に見せよといひてつけ侍りける歌…在原滋春…
……仮初にゆきかひぢとぞ思ひこし今は限りの門出なりけり……