$ 0 0 講釈師「貞山」の由来 東堀一郎氏著『話のタネになる本』昭和49年刊 光文書院 一部加筆 講釈師には貞山とか貞丈・貞鳳などという「貞」の字を芸名によく用いますが、これは初代一龍斉貞山に由来します。この初代は安政二年(一八五五年)になくなっていますが、その十八番とする得意の読物は、「伊達騒動」でした。その伊達の初代政宗の法号貞山院殿にちなんで貞山の芸名をつけたといい、それに政宗も貞山も片眼だつたので、一層貞山の文字に近親感を得たのでしょう。