$ 0 0 宇野浩二 紀行文 山恋ひ 駒ヶ岳はあたかも舞台に出てくる(市川)團十郎のように見えた。 ほかの諸々の山はことごとく彼のかげに消されて、独り彼だけが、駒ヶ岳だけが観客の目を引付けるのであろうか。串田孫一 随筆 悦ばしき登攀 甲斐駒はあの摩利支天と云う岩盤をもっていることで、優越感を感じることもあるが、時にはひがみもも感じるらしい。長塚節 甲斐駒を前にして 白砂に河原ははこの咲続く 釜無川に日は暮れんとす多田裕計 実相寺にて 神代桜 八ヶ岳と甲斐駒岳ふりわけて