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素堂廷 十日菊
素堂 『十日菊』貞享五年菊月中旬 蓮池の主翁、又菊を愛す。きのうふは盧山の宴を開き、けふは其の酒の余りをすゝめて、獨吟のたはぶれとなす。猶おもふ、明年誰かすこやかならん事を。 十日菊 いざよひのいづれか今朝に残る菊 芭蕉残菊はまことのきくの覚哉 路通咲事もさのみいそがじ宿の菊 越人きのふより朝露ふかし菊畑 友吾かくれ家やよめなの中に残る菊...
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